とある映画好きの備忘録

良い映画を観終わった後、感想を書かずにはいられない

イエスタデイ(2019)

私は、基本的にはamazonのprime videoで映画を観ている。prime videoでは映画の予告編を見る事ができ、私は本編と同じくらいに予告編を観るのを楽しんでいる。今日も予告編を見漁っていると、明らかに面白そうな映画を発見した。よって、前から知っていた訳ではないが中々の期待を持ってイエスタデイを視聴したのだが、その期待を余裕で超えてきたので感想を書きたいと思った。

まず、第一に設定が面白い。自分以外誰もビートルズを知らない世界なんてよく思い付いたものだ。ビートルズのイエスタデイを歌って「何その、良い曲?」みたいな反応のところは最高に面白い。また、ジャックの声も素晴らしい。ここに関してはアイデア勝ちみたいな所はあるが、実はこの設定の他にも見所はたくさんある。

例えば、予告編では強調されていなかったが、恋人未満の期間が長く互いに素直になれない男女の関係が、この奇抜な設定を通して巧みに描かれている。意外なことに、恋愛映画としても中々の満足感があった。

あとは、エドシーランの本人出演がかなり盛り上がる。ビートルズの曲がエドシーランに発掘されるという音楽史的に興味深い展開もあるが、何より映画にエドシーランが出ているという事実が新鮮で面白かった。途中でちゃんと歌ってくれるシーンもあるし、非常に贅沢を味わえる。

最後に個人的には、ジャックの父やロック等のジョークが非常に好みだった。特にジャックの父が偉大なアーティストを軽率に扱うノリがツボだった。

自分が勉強不足なだけかもしれないが、隠れた名作を見つけてしまったと思う。観終わってからビートルズを聴きたくなる映画。